乳がんサバイバーの実体験
貧困ビジネスのカモにされる。ってこんなんかもなあ~。と考えたことがあります。そのきっかけとなったエピソードです。ちょっとズレてるかもしれませんが書いてみようかなあ、と思いました。
●エピソード①-術後のある一日-
😐患者の一日は忙しい。
6時。検温する看護師が入院患者に声掛けをします。それから起きて体温を測ります。曜日によっては回診があります。回診の日は財前(仮)が来るまで小一時間ほど放置されます。(財前(仮))軍団が来るのは8時くらいでしょうか。クリニックの診療開始までの時間だと思います。回診って、「白い巨塔」のイメージがありまして、大学病院のシステムだと思っていました。大きい病院に入院したときに”回診”はありませんでした(診療科にもよるんですかね)。
回診メンバーの紹介です
・院長
・担当医
・乳腺科の医師2or3人
回診のシーンは次の通りです。
メンバー4人、orメイビー5人がぞろぞろっと談笑しながら病室に入ってきます。そのクリニックは入院患者も看護師も殆どが女性です。なので野太い声のコーラスには驚きます。その声が段々と近づいてきます。術後のメンタル病んでいる私。の、ベットの仕切りのカーテンを担当医がザザっとあけます。私は少々慄きます(当時は病んでいるのでこういう描写が続きます。ご勘弁願います)。野郎4~5人に囲まれて傷口がどうのとか、担当医は縫い目を褒められたりとかやってます。私は屈辱でした。見たくない傷口を晒しあーだこーだ言われるのです。メンタル病んでるのに。勿論、軍団は私が病んでいるとは思っていませんから(多分)理科室の人体模型を見る目で傷口を覗き見ています。私は物か、あるいは無理やり美術の裸体モデルにされた可哀そうな人間に成り下がります。
さて、回診が終わり朝食です。給食のトレーを持ち寄り皆でおしゃべりしながら食します。癒しの時間です。お昼もです。そんなこんなで夕食まで、担当医が術後の手当てをしたり熱を測ったり寝たり、テレビを見たり。ネットを見たり。夕方までに入浴を済ませお楽しみの夕食も終わり病室に戻ります。寝るまでのしばしの間、病室の皆とおしゃべりをしていました。その時でした。
😐事件は病院で起きているんじゃない!!病室で起きているんだ!!(?)
同じ傷を持つ仲間が談笑している平和な空間をぶっ壊したのはある女性の怒号でした。
「あんたら、悪いことしたから病気になったんだ!!」
振り返ると仁王立ちをした女性が病室のドアを開けて叫んでいます。
あまりにびっくりしたのでその後彼女ががなり立てた言葉の数々は覚えていません。兎に角、入院患者達に対してお前達はこれまでの行いが悪いから病気になったのだと怒鳴り続けるのです。私たちは沈黙しました。事の結末はもう覚えていません。多分看護師さんに連れ出されたか、誰かが連れ出したか、散々騒いで気が済んで出ていったのか、だと思います。覚えているのは、薄っすら誰かが○○教の人だから、と言っていたこと、ベットに戻ると心臓の鼓動が大きく早くなっていたことです。あと、あんなにまじめに生きてきたのにと泣き出す人が続出していたことです(少々脚色気味)。丁度ランチの時に誰かが言っていた言葉でした。「何も悪いこともしていないし、まじめに生きてきた。食事も気を付けて家族は健康だ。私は何で病気になったんだろう」、と。あの時ランチメンバーたちは、その言葉に頷き、あるいは下を向きその言葉を噛みしめていました。
私は頭が真っ白になり早々にベッドに入りました。その後、仁王立ち女のことを皆で話したのかは覚えていません。
●エピソード②入院中に聞いた話
😵こっちでも・・・
同じ病室の彼女はステージが1か2でした。遠方からの入院でしたので日数も多く時間を持て余しているようでした。だからか?は解りませんが術後の外出も許されていました。彼女はクリニック近くのヨガ教室に通いました。最初の2,3日は楽しそうでした。その後「もう行かない」と言いました。よくよく聞いてみると「洗脳」しようとしているかもしれない、と。何でも「怪しい」、と。まあ、ヨガは少しスピっているから、と言うと、「違う」と。明らかに「勧誘された」と。何に勧誘されたのか聞くと、「なんか、団体っぽいけど、兎に角怪しそうだから帰ってきた」、と。病気の話をした途端、なんか、そういう話になったらしい。ヨガは良いんだけどね。小さい教室だと先生によっては思想強めなところもありますよね。ヨガって座学もありますものね。実はポーズはヨガの一部だという先生もいました。座学中心の教室とか。なので、フランチャイズというか、チェーン店というか、ヨガはビジネスライクの方が私は好きです。あまりスピスピすると私は引きます笑。まあ、個人の好みですよね。
彼女は変なところに行っちゃったかもですので誤解のないように協会のページのリンク張ります。
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●エピソード③-職場復帰-
😐信じる者は救われる
職場のある界隈では私の事が噂になっていたようです。癌のことと入院にのこと、治療のことは上司と仕事の相棒にしか言ってませんでした。手術の入院は年末年始の休みを利用しましたが、それでも2,3日は有休を使います。入院前には抗がん剤の副作用で急に体重増加したので妊娠した、とか急に髪型もショートにしたので(かつらだよ)メンタルがヤバいんじゃないか、だの言われていたようです。
因みにかつらをしてきたとき上司に「大袈裟」と言われました。「すいません。もう無いっす」と返すとこの会話は終了しました。当事者でなければそうそう理解しませんものね。
で、年明けの職場では早速ダークな奴に近寄られました。これまで話したこともないのに。
「なにか、あった?」ときました。
今だったら、近寄るなオーラでも放てるのですが、多分、泣いたのか。覚えていません笑。
まあ、結末は散々説教された挙句、「ユタ」ってところに連れていかれました笑。
え~っと、なんで説教されているんだ?と思いつつ笑。
なんか、相当ヤバいのが憑いてるらしい、と言われました。気になりつつ次の段階(お祓い。原因は実家なので実家をお祓いする)には行きませんでした。「ユタ」の方は私を助けたいのでしょう、親切にも実家にTEL。母親が対応しました。勿論、怒鳴り返されていました笑。その後も諦めがつかないのか、何度かアタックしたようですが毒親が勝利しました。あの時だけは毒親に感謝しましたが、私が癌ではなかったらと考えると運が良かったのか悪かったのか笑。
えっと、良かったのか笑。
後日談ですが同じ職場の「見得る」人には、「体調悪いのは霊が絡んでいる」と言われましたが彼はそれ以上は何も言ってきませんでした。
どん底から這い上がる、とか言うけどどん底ってどこだよ。と、以上のエピソードから当時思っていたことです。ハイエナたちはあの手この手で同類を底なし沼に引きずり込もうと虎視眈々と狙っている。みたいな受け止め方をしていました。気付いてきっぱり止めにする。その方法をもがいて探すのか。自力で這い上がるのか。どちらにせよ自分を助けるのは自分しかないな。とぼんやり思った事件たちでした。